エスポー市のオタニエミ教会

エスポー市のオタニエミ教会

2015年12月28日

ヘルシンキ西方エスポー市の教会

祭壇と外の十字架
祭壇と外の十字架
木造教会の梁
木造教会の梁
鐘塔と教会
鐘塔と教会

ヘルシンキの西10kmのエスポー市南部にあるオタニエミ教会(Otaniemi Kappeli)は、旧オタニエミ工科大学(2010年にヘルシンキ芸術大学、ヘルシンキ経済大学と合併されてアアルト大学となり、19,000人の巨大大学)の学生たちのために学生ユニオンが建設した。その小ささにもかかわらず、1950年代のフィンランド建築の中で最も重要なものの一つといわれる。教会の一般建築コンペは1954年に開催され、シーレン(KaijaとHekki Siren)のプランが現在のものの基礎となった。教会は簡素な空間の連続で成り立っていて、フェンスで囲まれた前庭、鐘塔、天井の低いエントランスホールから180人収容の高い天井の教会内部に続く展開、壁と周りの自然環境とのコントラストなどが特徴。この建物は聖堂と議会場、クラブをつなげると最大で300人を収容できる。

聖堂は、高い木のルーフトラスで覆われている。煉瓦の床と壁、そして木で覆われた上方の壁から天井にかけての表面が空間に温かみを与えている。

祭壇は大きなガラス窓を通してオタニエミの森が浮き彫りになっており、外に十字架が立ち上がっている。エントランスホールから聖堂に入ると、巨大なガラスを通して見える十字架に心を見透かされるような不思議な感覚に襲われる。一瞬立ち止まり、入ってよろしいですかと許しを請いたくなるような驚きがある。自然に足が止まり、ひと呼吸置いてから、木製のベンチに腰を下ろす。

1957年に完成し、1972年に学生ユニオンからエスポー・ルーテル教会ヘ移譲された。1976年に火事で消失したが、1978年にはオリジナルの設計通りに復興された。安藤忠雄氏設計の風の教会(兵庫県六甲山にありますが、所有者のホテルが休業のため見学不可)のモチーフになっていると言われ、日本人も多く見学に訪れている。

開場:

9月~5月 月曜~金曜 9時~19時、土日9時~15時
6月~8月 月曜~土曜 12時~17時

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