ポーランドの食事とレストラン

ポーランドの食事とレストラン

2013年10月1日

ポーランド人の食生活

美味しそうなお菓子
美味しそうなお菓子

朝食

朝食の時間はやや遅めで朝の8時頃から。目玉焼などの卵料理やソーセージの炒めもの、バターやジャムを塗ったブウカという小型のロールパン、チーズやハムなどを乗せるオープンサンドなどが一般的。飲み物は紅茶、コーヒー、牛乳、ジュース、コーラ、ミネラル・ウオーターなど。

第2の朝食

10時頃に、第2の朝食といって、ハムやチーズ入りのサンドイッチと紅茶、リンゴなどといった軽いものを食べる習慣がある。労働者も第2の朝食を工場や仕事場でとる。昼食まで時間があるので、第2の朝食は大きな意味を持っている。

昼食

昼食は遅めで14時頃にフルコースを食べる。オードブルから始まり、スープとパン、肉か魚のメインデッシュにジャガイモ。デザートはプラム、梨、リンゴ、桃、イチゴなどの季節のくだものを甘く煮たコンポートやアイスクリーム、ケーキなど。これが毎日だったら太るのは確実。労働者の場合は、仕事が終わった16時過ぎから、仕事場の食堂や、家庭にもどって家族とともに、この昼食(というより正餐に近い)をとったりする。

夕食

夕食は夜の7時から8時にかけて、オープンサンドと紅茶程度で簡単にすませる。活動する朝から昼はたっぷり、寝るだけの夜は軽く、という食生活。パーティや来客の時は、夜遅くまで飲みかつ食べることになるが、その時は歌ったり踊ったりして、食べただけのエネルギーを発散する。

主食

ジャガイモと肉がポーランド人の食生活の柱。ジャガイモは日本人にとっての米のように、どんなおかずにもついてくる。肉はビタミンが多く、労働する上で欠かせないエネルギー源と見なされ、1980年から始まった連帯運動は、食肉の値上げや不足がきっかけとなった。

代表的なポーランド料理

ポーランド料理は、素材の持ち味を生かす素朴な料理。酢漬けのニシンやビゴスのように、日本人の口によく合うものが多い。

ビゴス

ドイツでいうザワークラウトの塩漬けキャベツ(塩に漬けたものが発酵して酢っぱくなったもの)に肉類やソーセージ、きのこ、はたん杏(プラム)などを入れた煮込み料理。ポーランドの代表的な主菜の一つ。レストランでも家庭でもそれぞれの味を持っている。

前菜

前菜ではニシン、サケ、イクラなど、海産物がよく食べられる。塩漬けニシンは、日本風ニシン[シレジ・ポ・ヤポンスク]という名で呼ばれていた。いまは、頭がなく油も足りない、というポーランド人独特の皮肉を込めて、大統領風[ポ・プレジデンスク]とも呼ばれる。

スープ

冬の寒さが厳しいので、スープ類はよく飲む。バルシチ・チェルヴォニは赤カブを使った澄まし汁で、ルビー色の透き通るようなスープに、白い脂肪が少し浮かんでいる。味は少し甘酢っぱく、初めはなじめない人もいる。また、「赤ちゃんの耳」と呼ばれる白いワンタン風のものが浮かんだコウドニ・リテフスキエや、マッシュルーム入りのクリームスープ[クレム・ス・ピエチャルク]もおいしい。

肉料理

肉料理は豊富で変化に富んでいる。牛、豚、鶏肉のほかに仔牛、鹿、羊、アヒルなども使い、調理法もステーキ、フライ、煮込みとさまざま。肉だけでなくレバーやタン、腎臓などもよく使われ、香辛料をきかせたモツの煮込み[フラチキ]はその代表的存在。

デザート

デザートではくだものの甘煮のほか、木の実やアルコールをたっぷり入れたタルト類がおいしい。

飲み物とアルコール

自家製ビール
自家製ビール

水は沸かす

ポーランドの水は石灰分が多く含まれているので、お腹をこわすことがある。必ずミネラルウォーターを飲むこと。レストランではミネラルウォーター[ヴォダ・ミネラルナ]を用意している。ペットボトル入りのミネラルウォーターも販売している。清涼飲料水、ジュース類も多い。
また、空気が乾燥しているためか、コーヒー[カヴァ]や紅茶[ヘルバータ]、ジャスミン茶がとてもおいしく感じられる。ポーランドのコーヒーは、ひいたコーヒーの粉の上ずみを飲むトルコ・コーヒー・タイプが主流だったが、最近はエクスプレッソなども人気を得ている。

アルコール類

お酒が好きな人には、ビール[ピヴォ]やウオトカ[ヴトカ]、ブランデー[コニァク]、ワイン[ヴィノ]などがある。国産のビールでは、Zywiec[ジイヴィエツ]とOkocim[オコチム]が代表的なもの。Zywiecには強くて風味のきついTatra Pils[タトラ・ピルス]と軽くて飲みやすいPiwo Zywiecki[ピヴォ・ジヴィエッキ]がある。ドイツ・ビールもかなり輸入されており、国産は置いていないレストラン、バーも増えている。また、ポーランドのウオトカは、アルコール度40度という強さだが、凍るように冷せば口当たりは強さを感じさせない。一口飲んだあと、続いてミネラルウォーターも飲まないと、すぐに泥酔してしまう。ポーランド人は5ccほどの小さいグラスを一気に飲み干すが、日本人は真似しないほうがいい。

ウオトカを大別すると、香味を入れたもの、透明で澄んだものがある。日本でも知られているズブロッカ[ジュブルフカ]は、香味タイプに属する。野牛の食べる原始林の野草を1本入れた霊験あらたかなもの。この草は胃にいいとも、また恋の妙薬ともいわれている。辛みが強いピエプシュフカ、ななかまどの実で香りをつけたヤジエンビアックも香味タイプのもの。透明タイプにはヴィヴォローヴァ]や、ジトニウフカなどがある。もう一つの特産品の蜂蜜酒ミィユト・スタロポルスキは、健康増進にローヤルゼリー以上の効能があるとか。

ワインは国産はほとんどなく、東ヨーロッパ各国やフランス、ドイツからの輸入品が多い。ハンガリー産のトカイが飲めるのも楽しみの一つ。

レストランなど

レストラン

主要都市では街にレストランが増えてきたが、地方都市ではまだ少ない。営業時間は、朝食が8時~11時、昼食が13時~15時、夕食が17時か18時~22時というように限られている。地方都市では21時頃閉店という店も多い。主要ホテルにあるレストランもそんなに高くないので、利用できる。

ミルク・バーbar mleczny

飲物とサンドイッチやスープなどの軽食を出す店。経済的でいて、けっこう満腹になるので、日本のファーストフード店に当たる。

外国料理店

東ヨーロッパ料理では、ハンガリー料理の店が多い。料理の種類はポーランドに似ているが、パプリカを多く使用するのが特長。
アメリカ型の手軽なハンバーガー・ショップも若い人の人気を集めている。また、イタリア風のピザを焼く店もどんどん増えている。イタリア料理店も人気を集めている。日本料理店はワルシャワにあるだけだが、中華料理店やベトナム料理店は地方都市にも登場してきた。

酒を飲むところ

レストランがほとんどで、田舎ではレストラン以外では酒を売っていないところも少なくない。都会ではホテルのバーや、イタリアのバールに似た酒場barも増えてきた。
ポーランド人男性が酔っ払うだけの目的で入りびたっているような酒場は、アルコール中毒者が多いので避けたほうがいい。

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